芸能人や有名人など交友関係が広い人の場合、葬儀とは別にお別れの会を行うことがあります。葬儀だけではお世話になった全員に挨拶しきれないですし、葬儀が大きくなりすぎても大変だからです。また、昔から生前整理として行う人もいました。
昔の映画界の大物プロデューサーにも、存命のうちに大きな会を主催した人がいます。この人の場合、「自分はもういい年でいつお迎えが来るか分からないので、挨拶や引き継ぎをしておきたい」ということだったようです。
しかし関係者が多すぎてとても一人一人を訪問することはできず、だったらとパーティーにしてお礼を兼ねるものになりました。以前は生前葬のようなものは「まだ生きているのに」とか「変わったことをする」と考えられていましたが、最近ではすっかり自分らしい終活の一つとしてメジャーなものになっています。
もちろん、有名人でなくても行っている人もいます。長い間会っていないような人に会っておいたり、仕事やプライベートでお世話になった人に挨拶をしておくのは、残していく家族のためにも有用です。自分の私物を片付けたり処分したりすることと同時に、人間関係もすっきりとさせておくことで、気分よく老後を過ごすことが可能です。